脇見恐怖症の海外事情 ~海外にも脇見恐怖症に苦しむ人が大勢いる~

最近、海外(英語圏)でも、自己視線恐怖症や脇見恐怖症のような症状があることがわかってきました。

明らかに脇見恐怖症と同一の症状を訴えるWebサイトが開設されていたり、そのサイトに同様の悩みを抱える人がネットで書き込みをしたりしているのが見つかって、各所で話題になっています。

今まで、対人恐怖症(≒Social Anxiety Disorder,SAD)は世界中で認めらるけど、自己視線恐怖症や脇見恐怖症のような深みにはまった症状は、日本にしか存在しないと思っていました。日本国内ですらほとんど情報が無いのだから、海外の情報などなおさらわかるはずもなく、仕方ない面もありました。

でも、それは大きな間違いだったようです。インターネット上で、”周辺視野が気になる”、”視界の両脇が気になる”、”周りの人が見えすぎてしまう”、”他人に違和感を与えている”といった症状を訴えるている人が米国、イギリス、デンマークなど世界各国に存在します。米国の心理学者が、このような症状について解説している記事もあります。

海外の代表的なサイトの例は以下です。どれも必読だと思います。

・People With OCD Who Notice Things Too Much
http://www.wsps.info/index.php?option=com_content&view=article&id=63:heres-looking-at-you-kid-people-with-ocd-who-notice-things-too-much&catid=0:

・OCD STARRING DISORDER
https://www.ocdaction.org.uk/forum/ocd-and-intrusive-thoughts/ocd-starring-disorder

・Answer to Nina about “Compulsive Staring” at Privates
http://laocdtreatment.com/answer-to-nina-about-compulsive-staring-at-privates/

・OCD staring / eye contact / peripheral vision
https://saneforums.org/t5/Our-stories/OCD-staring-eye-contact-peripheral-vision/td-p/55247

▼OCD-starring ※残念ながらこのサイトは閉鎖されてしまったようです(2020/1/26更新)
http://www.ocdstarring.com/

Webサイトの投稿を読んでいくと、言語や生まれ育った環境は全く違っても、症状に悩んでいる方の切実さは日本と一緒で、こちらも思わず共感して苦しくなるほどです。いわく、発症によって友達とも家族とも関わることができなくなった。誰かの隣に居ることが苦しい。仕事を失い、誰とも会わずに孤独に生きている。医者に理解されず、誤った治療ばかり受けさせられている・・・

また、症状そのものは日本と一緒でも、取り上げ方が日本と海外では大きく異なっていることがわかります。日本では、自己視線恐怖症や脇見恐怖症は、人間関係のトラブルがきっかけであり、対人恐怖症の延長上に位置する症状だと説明されることが多いですが、海外では強迫性障害(Obsessive Compulsive Disorder,OCD)の一種として位置付けることが多いようです。

また、海外では他人の生殖器を見てしまうことを悩んでいる人が多いです。男性なら女性の胸、女性なら男性の股間のあたりを見てしまうことが苦しいといったような訴えが多いです。日本では、このような症状は古い文献ではよく見かけますが、最近はほとんど聞きません。各国の文化や時代背景によって、症状の出方が変わってくるのかもしれません。

今まで、日本社会には、他人の目を気にしたり、ちょっと変わった人をすぐに爪弾きにするしたりする文化があるから、自己視線恐怖症や脇見恐怖症のような症状は日本だけで生まれると説明されることが多かったと思います。

ところが、海外でも同一の症状がはっきりと認められるのであれば、このような考え方は一気に後退することになります。国や文化を超える、人間の意識や脳がもともと持ってる共通のメカニズムが、自己視線恐怖症や脇見恐怖症を生んでいるのかもしれないからです。

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